COLUMN
出張手当(日当)とは?
相場の目安と「非課税で経費にできる」仕組みをわかりやすく解説
出張が多い会社なら知っておきたいのが「出張手当(日当)」です。正しく運用すれば、従業員は所得税がかからずに手当を受け取れ、会社は全額を経費(損金)にできるという、双方にメリットのある制度です。この記事では、日当の基本、非課税になる仕組み、金額の目安、必要な書類をわかりやすく解説します。
出張手当(日当)とは
出張手当(日当)とは、出張に伴う食事代・少額の雑費などの実費弁償として、交通費・宿泊費とは別に支給されるお金のことです。「1日あたり◯◯円」「1泊あたり◯◯円」のように定額で支給されるのが一般的です。
- 交通費・宿泊費:実費精算が基本
- 日当:領収書のいらない定額支給(実費弁償の性格)
日当が「非課税」になる仕組み
所得税法では、出張のために支給される金品のうち「その旅行について通常必要であると認められるもの」は非課税と定められています(所得税法9条1項4号)。つまり、常識的な金額の日当であれば:
- 従業員側:給与と違って所得税・住民税がかからない。社会保険料の対象にもならない
- 会社側:旅費交通費として全額損金(経費)にできる。消費税の課税仕入れにもなる(国内出張の場合)
⚠️ 前提条件があります:日当を非課税で支給するには、「出張旅費規程」を整備し、全社員を対象に、規程どおりに支給していることが実務上の前提です。規程がないまま役員だけに日当を払うと、給与(役員賞与)と認定されて課税されるリスクがあります。
日当の相場(金額の目安)
法律で上限が決まっているわけではなく、「社会通念上、相当な金額」であることが求められます。一般に、次のような水準が目安とされています。
| 役職 | 日帰り出張(1日) | 宿泊出張(1泊あたり加算) |
|---|---|---|
| 一般社員 | 1,000〜3,000円程度 | 2,000〜5,000円程度 |
| 管理職 | 2,000〜4,000円程度 | 3,000〜6,000円程度 |
| 役員 | 3,000〜5,000円程度 | 5,000〜10,000円程度 |
※ あくまで一般的な目安です。同業他社・同規模の会社と比べて突出して高い金額は、税務調査で「実質的な給与」と否認されるリスクが高まります。自社の実態に合った金額を設定し、迷う場合は税理士にご相談ください。
非課税で運用するために必要な3点セット
この3つが揃ってはじめて、「規程に基づく実費弁償」であることを証明できます。逆に言えば、書類さえ整えれば、中小企業でもすぐに使える節税策です。
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まとめ
- 日当は「通常必要と認められる範囲」なら非課税・全額経費
- 前提は出張旅費規程の整備と、規程どおりの運用
- 金額は役職別に常識的な範囲で。出張報告書で記録を残す
本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、個別の税務判断については税理士等の専門家にご確認ください。